ベルン旧市街

緑色のアール川がベルン旧市街の三辺を囲んで流れている。現在、ベルンは、中世の面影をそのままに残す世界遺産の名に相応しい都市であり、夏には人々がアール川で水泳を楽しむ平和な美しい区域である。しかし、1991年にツェーリンゲン公が最初にこの場所に町を築いた時代には、アール川が戦術的に敵から身を守る砦となっていた。

ベルン旧市街
ベルン旧市街 © Keystone, Urs Hubacher
データ

世界遺産名

12世紀にひらかれたベルン旧市街。中世の面影を残す都市構成と建築物。

場所

ベルン、ベルン州の州都、スイスの首都、および、政府が置かれている町。

ユネスコ世界遺産登録年

1983年

登録理由

消滅した文化の稀な証拠(ユネスコ登録基準3)

特徴

ベルンの町の優れた点は、際立った都市の発達の仕方にある。ベルンは、修復が繰り返し行われてきたにもかかわらず、アール川に囲まれた本来の形を留めており、中世の史跡と現代的な首都の機能を合わせ持った傑出した例である。ベルン旧市街は、統一された家々が並ぶ町並みが印象深く、特徴的な屋根の眺め、アーケード、アーケードに沿って入り口が並ぶ地下室、塔、噴水や巨大な連邦議事堂、政府関連の建物が町を形成している。

世界遺産と“スイス”

連邦議事堂や庁舎が立ち並ぶベルンの町並みの印象と同様、スイス人は、自国の政治システムに強い影響を受けている国民である。スイスの政治システムは特殊である。スイスの政府には、他の多くの民主主義国家のように与党と野党があるのではなく、歩み寄りをベースとする方法で政治が行われている。すべての言語と民族を政治プロセスへ組み入れること、明確な権限の分権と連邦制の国家構造、国民が議論に参加することが一つの国としての団結と共存を可能にしている。(政治システム、世界で最も古い民主主義については、サイト内で紹介しています。)

ビジュアル情報

UNESCO world heritage - Old city of Berne
Federal Department of Foreign Affairs FDFA