アンドレアス・バオム駐日スイス大使よりご挨拶

Local news, 08.12.2020

新しいスイス大使が東京での最初の数週間と優先すべき任務についてお話しします。

アンドレアス・バオム大使
アンドレアス・バオム大使 © Ayako Suzuki

在日スイス大使館のデジタルコミュニティの皆さま、スイスの友人である皆さま、
駐日スイス大使として、この場で皆さまにご挨拶及び自己紹介をできますことを嬉しく思います。
10月初旬に日本に入国して以来、数多くの出会いは勿論のこと、日に日にその時間が長くなってゆく散歩、ジョギング、サイクリングを通して、この素晴らしい、美しい国の魅力を発見し始めています。
私はすでに、伝統的かつ現代的な美学、活気に満ちたアーバンライフ、そして勿論、その素晴らしい食といった、日本文化の数多くの側面に魅了されています。
先日、大使館員随行の下で天皇陛下への信任状捧呈を終えたことによって、駐日スイス大使としての私の任務は正式に始まりました。天皇陛下は、私をとても温かく、優しく迎えて下さいました。
私はこの機会に、スイスのパートナーである日本の重要性を再認識しました。日本は、不確実な世界における安定と革新の原動力となっています。スイスと日本の外交関係の始まりは、150年以上前にさかのぼります。
スイスと日本の数多くの共通の利益、そして長年の友情を育みながら、私たちが互いに学び続けられることは沢山あります。   私は日本での任期中に、私のチームと共に両国に関連する以下の優先分野に焦点を当てます。
・緊密かつ強固な協力関係を培ってきた分野である経済、科学、金融について一番に考えます。
・国際安全保障及び多国間システムについても考えます。
・また、デジタル化、持続可能性、地球温暖化といった地球規模の課題に共に取り組むことも考えています。
私たちは、これらすべての分野において、スイスと日本の双方に利益をもたらす成果を加えるべく、あらゆるレベルでの対話及び交流を強化するよう努めます。 
2020年は多くの点において困難な年であり、新型コロナウイルス感染拡大による危機は、個人、国家、世界規模で私たちに影響を与えています。自分たち、そしてお互いを守り続けながら、注意を怠らずに回復力を持ち続けましょう。
2021年には、段階的に回復が進み、国境を越えた人と人との以前のようなふれあいが再開することを願います。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に参加できることは、素晴らしいことでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。皆さま、体調を崩されないようにして下さい。ソーシャルメディアを通して皆さまと触れ合えますこと、また、直接お会いできますことを楽しみにしています。