日立社幹部ら、10日にABB社事業買収経緯について駐日スイス大使へ報告

Local news, 21.07.2020

ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス特命全権大使は10日、都内の大使公邸にて株式会社日立製作所の複数の幹部を歓迎しました。

ABB社の大型電力用変圧器
ABB社の大型電力用変圧器 ©日立ABBパワーグリッド社

日立社からの来訪者はチューリヒに本社を置くABB社の送配電事業の買収を当社が1日に完了したことを大使及び大使館員に報告。パロ大使は、日立代表団がスイス大使館へ継続的な報告を行いながら、この歴史的買収に取り組んだことに謝意を述べ、手続きが完了したことに祝辞を伝えました。スイスが1862年に日本との国交を求めた原動力が経済であったことにふれ、パロ大使はこの日立社とABB社間の取引は、21世紀におけるスイスと日本との二国間協調関係の有意義な実例であると発言しました。

両社によると、日立社は送配電事業の株式の80.1%を7400億円で取得。日本のスイスにおける対外直接投資では最大規模の一つです。財務省の投資と貿易統計によると、日本のスイス向け対外直接投資は日立社が事業買収を本格的に開始した2019年に前年比の3倍以上に増加しています。円単位では同年に日本の対外直接投資でスイスは世界で9番目に大きい投資対象でした。