ギー・パルムラン スイス連邦大統領が菅義偉首相と会談を行いました

Local news, 24.07.2021

東京オリンピック競技大会開会式出席に続き、ギー・パルムラン スイス連邦大統領は7月24日に菅義偉首相と首脳会談を行いました。

(左から)ギー・パルムラン スイス連邦大統領と菅義偉首相
(左から)ギー・パルムラン スイス連邦大統領と菅義偉首相 ⓒAyako Suzuki

会談では、貿易及び研究分野における日本とスイスの緊密な協力関係に加えて、地球規模の課題も取り上げられました。また、両首脳は、スイスネックス(Swissnex)の新拠点となる領事館が大阪に開設されることを発表しました。教育、研究及びイノベーションのためのスイスのネットワーク拠点であるスイスネックス(Swissnex)は、大阪の開設をもって世界で6つのオフィスを有することとなります。

パルムラン大統領は菅首相との会談の中で、国際オリンピック委員会(IOC)が本拠を置くスイスが非常に重要視するオリンピックの精神に対する日本の取り組みに、敬意を表しました。

日本はスイスの2020〜23年度の外交政策における重要国であり、長く続いてきた両国の関係は、双方が強調するように、力強いものであり続けています。

スイスは2009年以来、アジアで2番目に重要な貿易相手国である日本と自由貿易協定を締結しています。同協定はうまく機能していますが、スイスはその内容を更新することが必要であると考えます。パルムラン大統領は、特に両国の緊密な経済関係を考慮して、この考えを強調しました。菅首相は、更新の可能性の検討に当たる用意があると述べました。

日本とスイスは、研究活動についても非常に緊密な協力関係にあります。日本はスイスの二国間研究協力における重要国です。同日、東京で開催されたハイブリットイベントにて、スイス領事館が大阪に新たに開設されることが発表され、教育、研究及びイノベーションのためのスイスのネットワーク拠点であるスイスネックスのさらなる拡大が示されました。パルムラン大統領が説明した通り、2022年前半に開設が予定されるこのスイスネックスの新拠点は、両国の研究機関、大学及びスタートアップ間のプロジェクトのさらなる促進に貢献するものです。また、会談では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対抗すべく各国が講じた措置及び国際協力について議論されました。

パルムラン大統領は日本滞在中、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長や地域経済問題の専門家とも会談を行いました。また、世界各国の国家元首や政府首脳と共に、東京オリンピック競技大会開会式に出席しました。