東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中のスイス・ハウスの開設、見送りに

Local news, 11.05.2021

現在日本で講じられている感染対策や東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中に予想される渡航制限により、スイス連邦外務省は、今夏のスイス・ハウスの開催を見送ることにいたしました。

イグナツィオ・カシス連邦外務大臣は、4月28日に行われた連邦評議会において、2021年7月24日から9月5日まで予定されていた東京でのスイス・ハウスの開催を中止とする決定を伝えました。競技大会が2020年から2021年に延期されたことを受けて、連邦参事会(内閣)は2020年に予定されていた本プロジェクトを2021年に繰り越すことを決定していましたが、今日の感染対策や日本政府および主催者による制限事項を鑑み、大会期間中のスイス・ハウスの開催中止を決定いたしました。

連邦外務省は、連邦政府や産業界のパートナーの財政的利益を守るため開催の3ヶ月前にこの決定を下し、また民間・行政双方の意見も決定前のリスク分析として考慮に反映しています。連邦理事会が承認した予算は490万スイスフランですが、今回の中止により最終的な支出額は約250万スイスフランとなり、240万スイスフランのコスト削減となる見込みです。プレゼンス・スイス(2001年に外務省内に設立された対外コミュニケーション組織)によるスイス・ハウスの開催が始まった2004年のアテネオリンピック以降、今回が初めての開催中止となりました。

東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたキャンペーン「スイスへのとびら」は、引き続き実施されます。このキャンペーンは、在日スイス大使館が主導し、スイスの革新及び創造性に光を当てつつ、両国の友好関係を深めることを目的としています。