東京では、カローニ議長が関口昌一参議院議長と会談するほか、日本スイス友好議員連盟との意見交換に参加します。会談では、長年にわたる二国間関係、ビジネス、研究・イノベーション分野での協力、さらに地政学、安全保障体制、世界経済といった国際的課題について議論する予定です。また、日本で事業を展開するスイス企業の経営者や、スイスに投資を行う日本企業の幹部との意見交換も予定されており、日本のビジネス環境や、日本企業にとってのスイスの投資環境が主要なテーマとなります。
大阪では、2025年大阪・関西万博を訪問し、スイスパビリオンを視察します。パビリオンでは、「生命」「地球」「人間拡張」の3つのテーマのもと、ライフサイエンス、環境保護、ロボティクス、人工知能における革新的なソリューションを紹介しています。この訪問を通じて、スイスと日本の協力関係をさらに強化することを目指します。プログラムには、在大阪スイス総領事館(スイスネックス・ジャパン)の訪問も含まれています。
訪問の第1行程(8月25日〜28日)は中華人民共和国です。北京では、国交樹立75周年を記念する公式式典に出席し、一連の政治協議に参加する予定です。
今回の東アジア訪問を通じて、スイス連邦全州議会代表団は、東アジア地域において戦略的に重要なこの二ヶ国との関与を深めます。これは、2025年6月20日に連邦参事会(内閣)が採択した「アジアG20戦略」に沿うもので、特に世界経済および安全保障の枠組みにおける二国間関係の深化を目的としています。
カローニ議長には、参議院のステファン・エングラー第一副議長(中央党、グラウビュンデン州)、ヴェルナー・ザルツマン第二副議長(国民党、ベルン州)、マチルド・クルボアジェ=クレリエ議員・会計係(社会民主党、ジュラ州)、ペトラ・ゲッシ議員(急進民主党、シュヴィーツ州)が随行します。